5人のエンジニアチームで、2023年秋からVOICHAT(ボイチャ)をご利用いただいている株式会社ソアーシステム様。
今回は東京・赤坂にある本社にお邪魔し、開発部部長代理の田中さんと主任の林さんにお話を伺いました。
●株式会社ソアーシステム様
東京・赤坂に本社を置く、創業40年を超えるITシステム開発会社。医療からアミューズメントまで、ジャンルや工程を問わず幅広く対応できるエキスパートが揃っている。
公式サイト:https://www.soarsystem.co.jp/
目次
◆VOICHATを見つけたとき、「悔しい!」と思った
――幕張メッセでのJapan IT Week(2023年秋)で、VOICHATを見つけてくださったんでしたね。
田中さん「コロナ禍でリモートワークになってから漠然と、コミュニケーションが足りないと思っていたんです。でも、いくつかのバーチャルオフィスツールを試したものの、『こんな大げさじゃなくていいのに』『メンバーが並んでいてクリックしたら話せるだけのリストでいいのに』としっくり来なくて。VOICHATを見つけたときは、『欲しかったのがあるじゃん!』となりました」
――探していたツールがやっと見つかった!と思っていただけた感じでしょうか?
田中さん「わたしはエンジニアなので、最初に湧いたのは『見つけて嬉しい!』よりも『先に作られてしまって悔しい!』という感情でした(笑)。でも悔しいから使わないというわけにもいかないし、良いものは採り入れていこうと」
――それは光栄です。御社としては、これからもリモートワーク継続が前提なんですか?
田中さん「うちは経営陣もリモート賛成派なので、リモート可能な仕事の人は続けています。とはいえ、リモートを選ぶならリモートでも効率が落ちないことを示す必要があると思っています」
林さん「リモートでは、オフィスのようにちょっと席を立って聞きに行くようなこともできませんよね。オフィスとはコミュニケーションの形が変わるので、それに対応していかなければいけないと思っています」
◆周りの声が聞こえる環境で、若手の当事者意識を育てたい
――今、5人のチームでVOICHATを使っていただいていますが、VOICHATと他のツールの使い分けの方針は決まっていますか?
林さん「予定された会議や社外の会議はTeams、『これなんだっけ?』というちょっとした会話はVOICHATですね。VOICHATを使うことで声をかけやすくなった実感があります」
田中さん「1日1回は顔を見たいので、朝会はカメラONでTeamsでやっています。でも、何回も見る必要はないので、その他の会話はカメラなしのVOICHATで充分ですね」
――仕事中、誰がどこのルームを使うかは決まっていますか?
田中さん「基本的には5人全員が同じルームにいて、他のメンバーに聞かせる必要のない会話のときだけ会議室ルームに移動しています」
――役割でルームを分ける、1人1ルームの個室にするという選択肢もありますが、全員で一緒にいることにした理由はあるのでしょうか?
田中さん「今までは、林とわたしがTeamsを立ち上げて2人で仕様やスケジュールについて話し、それをメンバーに共有するという形でした。でもそれだと、”仕事が上から降ってくる”という感じになりがちです。VOICHATで全員に聞こえるように話すことで、若手にも当事者意識が生まれて、自分に関係ある話に割り込んできてくれるかなと期待しています」
――周りの声が自然に聞こえてきて状況を把握する、というのはリアルオフィスに近い感じですね。
林さん「割り込むには至らなくても、田中と話しているときに『今の話聞いてた?』とメンバーに話を振ると、『聞いてました』と返ってきます。聞き耳は立ててくれているんですよね」
田中さん「マインドの面で言えば、若手には、『会話はTeamsで充分』ではなく、Teamsに加えてVOICHATを使うことで『仕事でベストパフォーマンスを出す方法を考え続ける』『業務効率を上げれば、もっと本業に集中できて仕事もプライベートも楽しめる』という仕事への意識も高めていってほしいとも思っています。うちは受託開発ですから、『開発費はお客様の大切なお金、絶対に無駄にしてはいけない。お客様に堂々と成果を伝えられるような仕事をしよう』と、新入社員にいつも伝えています」
◆今後は、若い世代にフィットするコミュニケーション手段を
――リモートワークでのコミュニケーション不足を感じていたとのことですが、具体的にどんな課題があったのでしょう?
林さん「直接会話したいときに、Teamsのチャットで『いま話せますか?』というワンステップがあるのが面倒でしたね。ちょっと話したいときに気軽に話せる手段が必要だと思っていました」
田中さん「テキストチャットでも、メンバーにちょっと進捗を確認したいだけなのに、“入力中”の表示が長く続いたり、すごい長文が返ってきたりすると、『そんなに時間かけなくてもいいのに』と感じていました。まずは口頭で『ちょっと遅れてます』と言うだけでいいのに、と」
――VOICHATが、ちょうどそこにハマったんですね。
林さん「『こんな感じでいいですか?』と、作業途中での確認がしやすいのがいいですよね。あと、うちの場合、Teamsは仕事の打合せをする場で本題以外の余白が生まれる余裕がないんです。でもVOICHATは雑談を含め、ちょっとした会話から話が発展しやすい感じがあります」
――お話を伺っていると、やはり部下が上司に気軽に相談や提案をするハードルは高そうですね。
林さん「人によっては、部下から上司に話しかけるのはすごく勇気がいることですよね。でも、上司の人となりを知ることで話しかけやすくなると思うんです。昔は飲み会とかがそういう役割を果たしていましたが、リモートワークではそうはいきませんし……」
田中さん「直接顔を合わせる機会の少ない、親子ほど年の離れた上司に気軽に話しかけろなんて無理な話ですよ。だから上司と部下のコミュニケーションには、上から積極的に声をかける、下から声をかけやすい仕組みを整えるといった工夫が必要ですよね。ただ、飲み会で、というのはもう古いかもしれません。具体的な方法は、これから中心になっていく若い世代に合うやり方でいいと思います」
――VOICHATは、若い人にとって使いやすいでしょうか?
林さん「わたしたちのチームで使っている様子を見て、別チームの若手から『いいですね』と言われたこともあります。VOICHATは、若い人にはなじみやすいツールだと思います」
◆「今から話すよ」をコールで代用!一斉コールにも期待
――現時点で、VOICHATへのご要望やご不満はおありですか?
田中さん「全員に一斉にコールできると便利だなと思います。あと、コールされてマイクをONにしたときに、コールマークが消えるとありがたいですね」
林さん「あ、わたしもそれを言おうと思っていました!」
田中さん「わたしたちは、話しかけたい相手にコールしてからマイクをONにして話すという手順なんです。今から話すよ、という効果音のようなものですね。別のルームからコールされてそこへ移動するとマークは消えるのですが、うちは同じルームにいるので手動で消さなくてはいけないんです」
――許可や確認というより、効果音の位置づけなんですね。他のルームから誰かが入室すると音が鳴りますが、全員がずっと同じ部屋にいると、急に話しかけられてびっくりすることもあるかもしれないですね。
田中さん「カーナビでも、いきなりしゃべるタイプと、ポーンと音が鳴ってからしゃべるタイプがあるじゃないですか。わたしたちは後者がいい、という好みの問題ですね」
――コールは利用用途が幅広くてご要望も多いので、引き続きベストな仕様を検討していきます。
田中さん「他のインタビュー記事で見かけたんですが、画面共有中に全員のカーソルが見えるポインタ機能のリリースにも期待しています。それから、VOICHATアプリのアイコンをタスクトレイ(通知領域)に入れられませんか?いつも使う常駐アプリはそこにあってほしいんです」
――常駐アプリに認定していただき、ありがとうございます!帰社したら、開発チームのメンバーに共有して確認してみますね。
【取材後記】
仕事への意識が高く厳しく、でも古い価値観にとらわれず、若い人たちへの想像力に長けたおふたり。社会人として学ぶところが非常に多かったです。わたしたちも常に全力でユーザー様に応えていかなければと、あらためて自分の仕事を振り返る機会になりました。
●株式会社ソアーシステム様
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